水稲穂ばらみ期の冠水害について
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概要
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種ばらみ期に浸冠水がみられた農家の圃場について,冠水醍産別に水稲の生育や登熟状況及び収量,品質などを調査した。1.冠水震度によって被害度は異なる。60時間の冠水では障害が大きく,生育は抑制された。2.出穂が完全でなく,全切干粒重は9月末からほとんど増加しなかった。3.60時間の冠水では,被害後に遅発分げつの発生がみられ,遅れ穂を生じた。4.3時間ではこのような現象はあまりみられなかった。4.穎花の退化や枯死により籾数が少なく,登熟歩合が低下し,玄米千粒重が小さいため減収しむ減収確度は60時間で収穫皆無に返った。5.玄米の品質は,光沢が悪く未熟粒や被害粒が多く規格外であった。
- 日本作物学会の論文
- 1981-12-10
著者
-
千蔵 昭二
福岡県農業総合試験場筑後分場(現)日植調福岡試験地
-
吉留 純一
福岡県農業総合試験場筑後分場
-
松永 靖雄
福岡県農業総合試験場筑後分場
-
松永 靖雄
福岡県農業総合試験場
-
千蔵 昭二
福岡県農業総合試験場筑後分場
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千蔵 昭二
福岡県農業総合試験場・筑後分場
-
大隅 光善
福岡県農業総合試験場・筑後分場
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