アロキシジムのラットにおける代謝
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概要
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ジメドン系除草剤アロキシジム(alloxydim-sodium, ADS)の^<14>C標識化合物を, 雌雄のラットに7日間連続投与し, 尿糞および肝臓中の代謝物を分析した.ADSは主としてアリル基が水酸化されたジヒドロキシ体(IX)となり, 尿中に排泄された.その他の代謝物として, アミノ体(I), ケトン体(VI), オキサゾール体(II/III)およびイソオキサゾール体(IV/V)等が見いだされた.IXは不安定で単離同定が困難だったのでADS, I, II/IIIの代謝を比較検討し, 代謝部位がアリル基にあることをつきとめた.アリル基の加水分解後, C3ユニットとして構造を検討し, それがグリセリンであることを証明した.また, IXのオキシム構造に由来する異性体の存在も認められた.代謝物の種類および量ともに性差はなく, 連続投与による代謝物の質的変化も見られなかった.
- 1984-05-20
著者
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橋本 恭明
Odawara Research Center, Nippon Soda Co., Ltd.
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添田 吉則
Odawara Research Center, Nippon Soda Co., Ltd.
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小野 成男
Fine Chemicals Research Laboratory, Nippon Soda Co., Ltd.
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添田 吉則
Nisso Institute for Life Science, Nippon Soda Co., Ltd.
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橋本 恭明
Nisso Institute for Life Science Nippon Soda Co., Ltd.
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高野 隆三郎
Nisso Institute for Life Science, Nippon Soda Co., Ltd.
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小野 成男
Environmental Toxicology Laboratory Odawara Research Center Nippon Soda Co. Ltd.
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添田 吉則
Odawara Research Center Nippon Soda Co. Ltd.
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橋本 恭明
Odawara Research Center Nippon Soda Co. Ltd.
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高野 隆三郎
Nisso Institute For Life Science Nippon Soda Co. Ltd.
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