チオファネートーメチルの病原菌による代謝とその代謝産物の抗菌活性
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概要
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チオファネート-メチル(Th-M; dimethyl 4, 4'-o-phenylenebis (3-thioallophanate))に対して感受性の異なるイネ紋枯病菌 (Pellicularia sasakii) およびリンゴ斑点落葉病菌 (Alternaria mali) を用い, 本殺菌剤の代謝を検討した。その主代謝産物はmethyl 2-benzimidazolecarbamate (MBC) と同定され, 他に量的には少ないが, methyl 5-hydroxy-2-benzimidazolecarbamate (HMBC) および P. sasakii によってのみ生成する未知物質Xも見出された。非感受性菌であるA. maliによるMBCおよびHMBCの生成は感受性菌のP. sasakiiによるよりも早かった。MBCのP. sasakiiに対す抗菌活性は, Th-MおよびHMBCより強かった。A. maliに対しては, いずれの代謝産物もTh-Mと同様, ほとんど抗菌活性を示さなかった。
- 日本植物病理学会の論文
- 1973-01-01
著者
-
橋本 章
Odawara Research Center Nippon Soda Co. Ltd.
-
安田 康
日本曹達(株)生物科学研究所
-
野口 照久
日本曹達(株)生物科学研究所
-
野口 照久
帝人(株)
-
添田 吉則
Odawara Research Center, Nippon Soda Co., Ltd.
-
橋本 章
日本曹達(株)小田原研究所
-
添田 吉則
日本曹達(株)生物科学研究所
-
安田 康
日本曹達(株)小田原研究所
-
添田 吉則
Odawara Research Center Nippon Soda Co. Ltd.
-
橋本 章
Odawara Research Center, Nippon Soda Co., Ltd.
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