高速液体クロマトグラフィーによるチオファネートメチルおよび関連化合物の残留分析
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概要
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トップジンM^[○!R]の有効成分であるチオファネートメチル(TM)を太陽光により分解した結果, 主分解物MBCのほかに少量の酸素置換体MMBおよびDPAが検出された.このため, TM, MMB, DPA, MBCおよび2-ABの残留分析法を検討し, メタノール抽出液を液液分配後, 高速液体クロマトグラフで定量する方法を確立し, 13種類の作物についてこれら5化合物の残留量を調べた.この結果, 酸素置換体はぶどう中にのみ少量検出されただけで他の12種類の作物中には検出されず, 2-ABはすべての作物中から検出されなかった.このことから, トップジンM処理した作物に残留している化合物の実態はTMとMBCであり, 酸素置換体や2-ABの定量はとくに必要ないことがわかった.
- 日本農薬学会の論文
- 1982-08-20
著者
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小野 成男
日本曹達株式会社安全性研究所
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小野 成男
Environmental Toxicology Laboratory Odawara Research Center Nippon Soda Co. Ltd.
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遠山 典宏
日本曹達株式会社ファインケミカル研究所
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