炭水素分析法の迅速化および簡易化について : 有機微量分析に関する研究(第3報)
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概要
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炭水素分析の迅速化および簡易化について検討をおこない,あらかじめ強熱された試料焼却部に試料をそう入する試料焼却形式を特徴とする分析法を確立した.従来法に対する本法の主な改良点はつぎのとおりである.(1)試料焼却部は酸化剤と共通に,常時800〜850℃に加熱されている.(2)燃焼管キャップには,燃焼管内への酸素導通および試料そう入のための石英製細管が取り付けられている.(3)酸素の流速は,30m<I>l</I>/minである.<BR>本法の試料そう入から燃焼ガス追出し完了までの所要時間は5分,全分析所要時間は1試料につき20分であり,窒素,ハロゲン,イオウを含む化合物および昇華性や爆発性の物質などのいずれに対しても,試料焼却に際しての温度制御を必要とすることなく,画一な操作で従来法と同等の精度で分析が可能である.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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