新しい有機炭水素定量装置 : 有機微量分析に関する研究(第4報)
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概要
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従来かなりの時間と特殊技術的操作を要する有機炭水素分析に対し,試料を爆発的に燃焼させて分析をおこなうことを特長とする装置を老案し,それによる迅速かつ簡易な分析法を確立した.<BR>本装置の従来装置に対する主な相異は二重管からなる特殊な形状の燃焼管を使用した点にある.本装置による分析は燃焼管頭部から試料(2〜10mg)をあらかじめ800〜850℃に昇温の試料焼却部へ投入し,爆発的燃焼を起させたのち,従来法と同様に吸収管の秤量をおになうことによってなされるが,試料の性状のいかんをとわず,特別な焼却操作を要せず,画一的におこなうことができる.<BR>分析所要時間は酸素流速50m<I>l</I>/minにおいて試料投入から燃焼ガス追出しまでは5分以内,1試料につき20分以内である.分析精度は従来と同等である.<BR>なお,吸収管の固定方式にも改良をおこなった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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