紫外吸光光度法によるチオファネートメチル及び分解物の残留分析
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概要
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各種作物中のチオファネートメチル(TM)及び分解物2-メチルペンズイミダゾリルカーバメート(MBC)の残留分析を検討した。その結果、作物中よりメチルアルコールで抽出した後、両者を塩化メチレン-希塩酸-メチルアルコール溶液で液液分配し、TMは閉環反応によりMBCに変え、クリンアップ後、紫外吸光光度法で定量する方法を確立した。閉環反応は定量的でかつ再現性についても満足できる結果を得た。定量は各種作物中の妨害を画一的な方法で排除することを目的としたため、作図法を採用し、補正吸光度を求め、補正吸光度とTM(あるいはMBC)の関係線を求めて検量練を作成した。本法をそ菜、果実、穀類など広範囲の作物の残留分析に適用した場合、いずれの作物についても実用性のある検出限界及び添加回収率の結果が得られた。
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1975-12-10
著者
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小野 成男
Environmental Toxicology Laboratory Odawara Research Center Nippon Soda Co. Ltd.
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遠山 典宏
日本曹達株式会社ファインケミカル研究所
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小野 成男
日本曹達(株)ファインケミカル研究所
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遠山 典宏
日本曹達(株)ファインケミカル研究所
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杉岡 克己
日本曹達(株)ファインケミカル研究所
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長谷川 治郎
日本曹達(株)高岡工場
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柳瀬 利一郎
日本曹達(株)高岡工場
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杉岡 克己
Analysis Of Chemicals & Pesticide Residue Nisso Chemical Analysis Service Co. Ltd.
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