ポリマーチップの着色度および透明度の測定法 : 反射光による分析法に関する研究(第1報)
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概要
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ポリマーの品位判定の一つの重要な項目に着色がある.ポリマーが透明なフィルム状,板状の場合は透過法により容易に定量的な測定ができるが,ポリマーがチップ状の場合にはチップの表面での散乱が強く透過法では測定できない.また,色の正確な表示にはJIS法が広く用いられているが,JIS法による表現では着色の強弱が直感的に理解しにくい.このため,透明なチップ状のポリマーの着色度および透明度を反射法を用いることにより定量的に求める方法について研究した.すなわち,直径1〜2mm,長さ5〜15mm程度のポリマーチップを白紙および黒紙を敷いた試料ざらに入れ,入射光は垂直方向より試料に照射し,散乱された光を集積して受光する方式の反射装置を用い,445mμ,555mμ,600mμの3波長で反射率を測定し簡単な計算によりポリマーチップの着色度および透明度を求める.<BR>本法は操作が迅速かつ簡易であり,得られた着色度および透明度は直感的に判断しやすい利点を有しており,測定に要する時間は1試料あたり約20分で,精度もじゅうぶん満足できる実用的な方法である.
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