トリレンジイソシアナート中の全塩素定量法
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概要
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トリレンジイソシアナート(以下,TDIと略記)中の全塩素定量法を確立するために種々の方法につき検討を行なった.その結果,<I>n</I>-ブチルアルコール中でTDI中の塩素化合物を金属ナトリウムと反応させ,生成する塩素イオンに硝酸銀を加えて沈殿する塩化銀を微量重量法により定量する方法を得た.本法は装置,操作ともに簡易であり,試料量2m<I>l</I>の場合,分析所要時間は1試料の場合は約1時間,多数試料を分析する場合は1試料あたりの所要時間を40分以下に短縮することができる.分析の精度は塩素含有率約0.05%のTDIの場合,標準偏差(%)は約3%であり,分析下限は約0.003%である.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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