一般演題 33 放射線被ばく細胞におけるp53蛋白質の部位特異的リン酸化の役割
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概要
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放射線に被ばくした細胞では,DNAの単鎖切断,二重鎖切断,塩基修復などのDNA損傷が生じる. その中でもDNA二重鎖切断は大規模なDNA配列の欠失を引き起こし,放射線誘発遅延性遺伝的不安定性,ひいては放射線発がんの原因となりうると考えられている. 癌抑制遺伝子産物としてよく知られるp53蛋白質は,増殖中の正常細胞においてはMDM2蛋白質依存的にユビキチン化されプロテアソームに分解されており,またその転写活性化能もMDM2により抑えられているが,放射線被ばく細胞においては安定化し転写因子として活性化しているのかはまだよく分かっていない. 一方,放射線照射後p53蛋白質はN末端のセリン,スレオニンに部位特異的にリン酸化を受ける. その中でも特にセリン15,スレオニン18,セリン20はp53のMDM2結合部位に近く,これらの部位のリン酸化はin vitroでp53とMDM2の結合を阻害する. そこで本研究では放射線被ばく細胞におけるp53蛋白質安定化,活性化に対する,p53蛋白質のセリン15,スレオニン18,セリン20のリン酸化の役割をin vivoで検討することを目的とした.
著者
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児玉 靖司
大阪府立大・先端研
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児玉 靖司
大阪府立大学産学官連携機構先端科学イノベーションセンター放射線生命科学研究室
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山内 基弘
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科原研細胞
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児玉 靖司[他]
大阪府立大学先端科学研究所
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