一般演題 21 放射線被ばく細胞における遅延性DNA切断の誘導とその意義
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概要
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電離放射線は細胞内にDNAの二重鎖切断を誘導することが知られている. DNA二重鎖切断は細胞にとって致死的な損傷であるが,その傷を修復することができれば細胞は生存していくことができる. しかし,最近の報告から放射線被ばく後に生存した細胞に遅延的に突然変異,染色体異常,細胞増殖停止などの様々な形質を誘導することが明らかとなってきた. いわゆる放射線による遺伝的不安定性状態の誘導である. 現在,遅延型影響が誘導される機構は明らかになっていないが,本研究では遅延性細胞増殖停止に遅延的に生ずるDNA二重鎖切断の誘導が関与しているのではないかと考えて,DNA二重鎖切断に応答してリン酸化されDNA二重鎖切断部位でフォーカスを形成することが知られているヒストンH2AXおよびATMを指標として用いX線生存細胞における遅延性DNA二重鎖切断の誘導動態を検討した.
- 長崎大学の論文
著者
-
児玉 靖司
大阪府立大・先端研
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児玉 靖司
大阪府立大学産学官連携機構先端科学イノベーションセンター放射線生命科学研究室
-
岡 泰由
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 原爆後障害医療研究施設 分子医療部門分子診断学分野
-
岡 泰由
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科放射線生物学研究室
-
児玉 靖司[他]
大阪府立大学先端科学研究所
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