性別・年代別飲酒量と肝機能検査値との関連

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概要

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現在の健康づくりは,疾病の早期発見・早期治療という2次予防よりも,病気にならないための積極的な1次予防が重視されている。飲酒習慣が及ぼす生活習慣病対策も,具体的な数値目標が提示され地域の保健センターなどで取り組みはじめている。平成10年度の基本健康診査を受けた大阪市のH地区住民について,飲酒量と肝疾患の指標となる肝機能検査値の関係を調べた。飲酒量の増加とともに肝機能検査値の異常を示す者の割合が増加していた。また,この受診者たちのうち飲酒習慣の有るものの値は全国平均より高かった。性別でみると男性に大量の飲酒習慣をもつ者が多かったが,女性で飲酒習慣をもつ者の数も全国平均より多かった。一般に健康意識が高いと考えられている今回の基本健康診査の受診者であったが,その飲酒習慣については改善指導を要する。今後,適正飲酒行動を実践できるプログラム作成に本結果を活用したい。
藍野大学の論文
2002-03-15

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