高齢者の継続訪問実習レポートの評価
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概要
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高齢社会における保健婦の役割として、高齢者を包括的にアセスメント(援助計画に必要な評価)して、適切な支援体制が提供できる機能であるケア・コーディネーションをする能力が求められている。保健婦教育にかかわる立場から、まず包括的にアセスメントできるために、どのような教育上の工夫が必要かについて考察した。専攻科学生1期生から4期生までの、学生の訪問実習の計4年間にわたる高齢者継続訪問実習レポート(ケアマネジメントの考え方に沿ってまとめたレポートで、訪問対象者の特性による内容の格差が小さい)を用いてアセスメントが十分できたか否か到達状況を知ることができた。しかし高齢者の健康状態に関する情報や、医師との連携、社会支援の情報について学生の捉え方が不十分であることがわかった。したがって今後、毎回の訪問記録用紙や訪問事後に行うカンファレンスを改善し、高齢者保健指導や保健福祉行政論など関連教科の内容の充実などにより、アセスメント能力を高め、保健婦として適切なケアプランを立案できる視点の育成が図れると考えられる。
- 藍野大学の論文
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