青蓮寺開拓地における排水不良地の改良(2) : 暗渠の構造と排水特性

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概要

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開畑地の排水不良地の改良に効果的な混合成暗渠と縦暗渠が埋設された圃場において,各暗渠から流出する排水量の時間的な変化を測定し,暗渠の構造とその排水特性について検討した。とくに,暗渠排水量と隆雨の関係に注目すると,降雨に対する暗渠排水量の変化は混合成暗渠の方が縦暗渠より顕著であり,しかも暗渠の延長が短いほど,その傾向が強いようであった。しかし,縦暗渠からの排水量は降雨にほとんど無関係にほぼ一定であるため,暗渠施工後の安定した水みちの形成には縦暗渠の方が優れていると思われた。これらの結果から,排水不良の原因が経常的な湧水などにあり,これを排除することが目的であれば,排水不良地の中央部に縦暗渠を埋設し,これに放射状の吸水薬を連絡させるような暗渠の構造が最適であると考えられた。一方,降雨停滞水の排除が目的であれば,混合成暗渠が最適であることがわかった。
岐阜大学の論文
1983-12-15

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