宮田用水地域における土地利用計画と用水土地改良区の役割
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概要
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都市近郊に位置する用水土地改良区は,都市化の影響を受けて農業用水受益地の減少や都市排水による水質汚濁に伴って経営基盤が弱体化しつつある。宮田用水地域は幹線用水路の管路化事業を終え,末端地域を除いて水質汚濁問題は一応解消したが,農用地の転用による不安定な用水受益地を抱え,さらに残された旧用水路が都市排水路と化しているのが現状である。しかも,既存の土地利用計画は,用水受益地の安定した確保に十分機能しているとはいえず,一方で都市基盤が整備されない市街地を生み出している。このような現状に対し,用水土地改良区は,地域用水管理の担い手として将来の経営基盤を確立するために,旧用水路の利活用を軸として,土地利用を計画的に誘導し,用水土地改良区の存在意義を地域に訴えるような方策が求められる。
- 岐阜大学の論文
- 1991-12-25
著者
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