<原著論文>女子看護短大生における内的作業モデルの連続性とその変動に関連する要因 : 縦断的データに基づいて
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概要
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本研究の目的は,前研究で検討した内的作業モデル(IWM)の尺度得点の連続性及びそれとの関連が予想される他の変数との関連を,縦断的データであることを生かす形で検討することである。女子看護短大生94名に,1年時の4月,6月,3年時の4月,9月,12月の5時点で,IWMの3尺度,孤独感,無力感,親密性に関する質問紙調査を行った。連続性に関しては,2時期間の相関係数ではなく5時期全体での変動の観点から検討し,また他の変数との関連に関しても同時期での相関ではなく,ある時期からある時期にかけての変動の仕方に関連性があるのかを検討した。主な結果は次の通り。1)半数の者においてはIWMはかなり一貫性があり,大きく変化する者はほとんどいないが,時々高得点や低得点になるような変動も見られた。2)IWMの変化は孤独感や無力感の変化と連動していた。3)後の時期のIWMは前の時期のIWMに規定されつつも,同時期の孤独感の影響も受けていたが,同時期の孤独感よりも以前のIWMのあり方の影響の方が大きいことが示された。
- 順天堂大学の論文
- 2003-03-29
著者
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