給食管理実習におけるパソコン利用について

概要

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給食管理実習における栄養管理業務のうち, 食品成分表と電卓を用いた栄養量の算出は, 単純ではあるが, 時間のかかる作業である.これらの作業をパソコンの使用により効率化することで, 考察および反省時間に費やす時間が増え, 教育的効果の向上が期待される.そこで, Microsoft社の表計算ソフトMicrosoft Excelを用いて, 食品構成算出表および実施献立表の作成に必要な10項目の栄養量についての簡易的な栄養計算システムを作成した.本システムの特徴は, 栄養比率について, 各栄養素等の充足率, たんぱく質エネルギー比, 脂肪エネルギー比, 糖質エネルギー比, 動物性たんぱく質比, 穀類エネルギー比を算出し, それぞれグラフ化することにより視覚的に変化を捉えやすくした点である.また, 手作業による栄養素算出とほぼ同じ手順であり, 加減乗除といった単純計算を効率化した.さらに, 出力結果についても各食品ごと, 栄養素ごとに四捨五入することによって, 手作業での計算結果と食い違いが生じないよう配慮した.学生にもおおむね好評であったこれらのシステムの概要について報告する.
名古屋文理大学短期大学部の論文
2000-03-31