障害児の遊具としての布の絵本 : 障害児の文化的側面へ福祉活動を続けるふきのとう文庫の活動の結実として
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
財団法人ふきのとう文庫は,障害をもつ子どもたちが本の楽しさと出会えるようにと願い,日本で最初の障害をもつ子どもも利用できる私立児童図書館を開設し,絵本を製作し,貸し出しをしているユニークなボランティア団体である。最初に,その設立理念と歴史的経過,活動内容について記述し,今後の発展のための課題をいくつか示した。次に,活動の一つである障害児のための布の絵本の使用実態を調査し,さらに,布の絵本を手指運動機能の発達段階と認知思考機能の発達段階に対応させて分類し,障害児の遊具としての有効性について考察した。障害児の遊具としての布の絵本は,その色や形が,軽度の精神発達遅滞児の興味・関心を誘発し,マジックテープやスナップ・ボタンなどの操作により手指運動機能を向上させ,色・形・数字の認知弁別能力を育成する。
- 1987-03-15
著者
関連論文
- 障害児の遊具としての布の絵本 : 障害児の文化的側面へ福祉活動を続けるふきのとう文庫の活動の結実として
- 自閉症児の数量学習から買い物学習へ : 特殊学級における地域生活スキルの土台づくり
- 地域社会における自閉症・知的障害児者の生涯ケアに関する実践的研究(3) : TEACCHプログラムの普及に関する地域評価の試み
- 千歳市立北栄小学校における交流教育について
- ある重度・重複障害児の身振りサインの形成
- 障害児学級でのTEACCHプログラム的指導四年目 : 個別教育計画の試みの一歩
- 障害児学級でのTEACCHプログラム的指導の試み
- 障害児学級でのTEACCHプログラム的指導三年目 : 子どもが少し見えてきた
- 障害児学級でのTEACCHプログラム的指導二年目
- 障害児学級のTEACCHプログラム的指導 : 個別時間割に取り組んで
- 障害児学級のTEACCHプログラム的指導5年目 : 教材と事例