各種耕うん方法比較調査のための一考察
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概要
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日本における耕うん技術発展の性格をふまえ, 戦後の動力耕うん機普及の状況ならびに機関出力の推移と各種耕うん方法の変遷を考察し, 今後の耕うん技術発展方向の問題点をあきらかにするための予備的考察を試みた。1) 日本における耕うん技術の発展の性格は, 動力の利用上, 戦前までの畜力および人力の段階と戦後の機関動力の段階とで異なっている。前者においては, 出力の定まった動力源による可能耕深を最大にするというものであった。後者においては, 機関動力の推移と耕うん方法の変遷とのあいだには相互作用的な関係がある。なお, この相互作用的な関係にかんする克明な分析は今後なされるべき問題である。2) 耕うん機の普及と機関出力の増大とともにたどった耕うん方法の動向は以下のようである。まず浅耕地域の一部におけるロータリ耕の普及は犁用けん引型耕うん機の普及を結果した。そして畜力犁耕から耕うん機犁耕への移行を軸としてロータリ耕うん機も普及したが, 機関出力の増大によって存在価値のなくなったクランク式など他種の耕うん機は消滅した。出力の増大によるロータリ耕の作業能率向上は, 別工程の砕土作業を必要とする犁耕の停滞そしてロータリ耕の一般化を結果した。
- 神戸大学の論文
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