コンバインによる大豆の収穫について

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
コンバインによる大豆の収穫作業には, 一般に外国ではラスプバー型のシリンダーを有するものを使用しているが, 本試験においてはツースバー型のシリンダーを有するコンバインを使用して, その作業精度を検討し報告した。(1), シリンダーの回転数の高低にかかわらず, 脱穀性能には余り差が認められなかった。これは大豆の収穫作業にはかなりの低回転でも可能で, むしろ低回転の方が損傷損失が少く作業に適している。(2), 大豆収穫において, 稲の収穫作業に比し穀粒タンクに排出される夾雑物が多い。(3), シリンダーとコンケーブとの間隙が細断茎混入の大きな要因で, 扱き残しの出ない程度まで広くした方が夾雑物の混入割合が少ない。(4), 頭部損失と損傷損失が全損失の70%以上を占めている。以上の結果より, 小粒大豆は5%前後の損失を許容すれば, ツースバー型のシリンダーのコンバインで収穫することが出来ると考えられる。

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク