<原著>学生からみた看護記録に関する一考察 : 学生が実施した研究から考える
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概要
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看護記録は,患者の全体像を伝え,看護を行っていくための,重要な情報を持っている。しかし,現在,臨床で実際に書かれている看護記録は,果たして患者の全体像を伝えられるものであろうか,という疑問から,学生の研究は行なわれた。実際に病棟で書かれている看護記録には,バイタルサインや処置の記載が大半を占め,患者の反応や看護展開が記載されているものは少ないのが現状である。看護学生88名に,病棟で実際に書かれている看護記録と,学生が患者の全体像を伝えられるようにと考え,書き直した看護記録の二つを読んだ後で,アンケートを実施した。そのアンケート結果からも学生の多くは,看護記録から患者の全体像を読み取ろうとしており,また,患者の全体像がわかる記録を書こうとしていることがわかる。したがって,学生の時から,患者の全体像が理解しやすい看護記録を書く能力を養っていくことは,看護記録の充実にとって必要なことである。
- 足利短期大学の論文
- 1995-04-01
著者
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