終末期の患者を受け持った看護学生の学習プロセスの分析と一考察
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概要
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看護学生は,臨床実習において,終末期患者を受け持つことは,大きなストレスを生じると共に大きな成長を自覚した。一人の学生の学習プロセスを実習記録用紙,および学習レポートを分析すると,終末期看護つまり死を看つめることによって,さまざまな苦悩や自己否定,心的混乱を体験し,それを乗り越えて,看護婦をめざす看護観・死生観の深まりを認め,さらなる専門職としての成長の面影を確認した。また,学習プロセスは,(1)衝撃の時期,(2)逃避の時期,(3)疑問と迷いの時期,(4)死の受容の時期に区分できることが解った。しかし,これを乗り越えるのは,本人の努力は勿論だが,そこで指導者・教員の支え,関わりは,重要な役割のあることが示唆されているものである。
- 1994-12-15
著者
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