第38次南極地域観測隊気象部門報告 1997
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概要
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この報告は第38次南極地域観測隊気象部門が, 1997年2月1日から1998年1月31日まで昭和基地において, および, 1997年1月25日から1998年1月20日までドームふじ観測拠点において行った気象観測結果をまとめたものである。観測方法, 測器, 統計方法等は第37次観測隊とほぼ同様である。越冬期間中特記される気象現象として, 次のものがあげられる。1) 昭和基地での年平均気温はほぼ平年並みであった。9月の月平均気温は-23.6℃であり歴代1位の低さであった。2) 昭和基地において, 9年連続で大規模なオゾンホールを観測し, オゾン全量の最低月平均値は10月の164m atm-cmであった。これは観測開始以来2番目に低い記録であった。3) 昭和基地において, 1年を通して地上オゾン濃度観測を行った。8月28日から29日にかけて地上オゾン濃度急減現象を観測した。4) 昭和基地において, エアロゾルゾンデにより成層圏エアロゾルの観測を行った。年間を通して6台のエアロゾルゾンデを飛揚した。5) ドームふじ観測拠点における1997年の年平均気温は-54.4℃, 最低気温は7月8日に観測した-79.7℃であった。
- 国立極地研究所の論文
著者
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木津 暢彦
気象庁
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木津 暢彦
高層気象台
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松島 功
気象庁
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金戸 進
気象庁
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江崎 雄治
気象庁オゾン層情報センター
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金戸 進
気象庁南極観測事務室
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栗田 邦明
気象庁
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中嶋 哲二
気象庁
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江崎 雄治
気象庁
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江崎 雄治/平沢
気象庁/情報・システム研究機構国立極地研究所/福岡大学理学部地球圏科学科/情報・システム研究機構国立極地研究所
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木津 暢彦/林
気象庁/福岡大学理学部地球圏科学科/情報・システム研究機構国立極地研究所/金沢大学フロンティアサイエンス機構産業技術総合研究所/
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江崎 雄治
気象庁高層気象台
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