<報文>選択硫酸化による複雑硫化鉱処理法の検討 : 酸濃度および処理温度について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Selective sulfatization process for complex sulfide ores containing copper, iron, lead and zinc was studied at this institute about ten years ago. A brief description of this method is as follows : the concentrate of bulk flotation was mixed with 60% sulfuric acid and kept at about 160℃ for one hour. The solution containing zinc sulfate was then filtered from the residue consisting mainly of chalcopyrite, pyrite and lead sulfate. The residue was then subjected to the differential flotation to separate components. However, there are some difficulties in carrying out the selective sulfatization by this method, such as the corrosion of the vessel used and H_2SO_4 recovery from the spent electrolytic solusion of zinc due to the use of considerably high concentrated leaching solution. In order to minimize these difficulties, application of more diluted acid solution was considered. In the present investigation, sulfatization reaction proceeded in an autoclave at high temperature. Effects of temperature, acid concentration and volume of acid solution were studied with several kinds of bulk concentrate. In addition, the sulfatization reaction were also thermodynamically discussed. From the results obtained, it was found that the temperature was of the most effective factor for the sulfatization reaction. By the use of 20〜30% (by volume) sulfuric acid, zinc was extracted sufficiently from the concentrate, if the reaction proceeded at appropriate high temperature under sufficient supply of acid solution. Because of the presence of hydrogen sulfide, the amount of dissolved copper was insignificant in every case. Differing from the former results, the amounts of iron and copper extracted in the solution were nearly constant even at higher temperature in the present investigation.
- 東北大学の論文
- 1963-03-20
著者
-
小野 健二
東北大学選鉱製錬研究所
-
小野 健二
東北大学
-
亀田 満雄
東北大学工学部金属工学科, 選鉱製錬研究所
-
矢沢 彬
東北大学選鉱製錬研究所
-
小池 一男
東北大学選鉱製錬研究所
-
龜田 滿雄
東北大学工学部金属工学科
関連論文
- コロンバイトからニオブの製造に関する二, 三の実験
- 含ニッケルラテライト鉱の湿式処理に関する研究(第7報) : コバルトの電解採取
- 含ニッケルラテライト鉱の湿式処理に関する研究(第6報) : Nioximeによる粗コバルト中のニッケル除去
- 含ニッケルラテライト鉱の湿式処理に関する研究(第5報) : コバルトのアンミン錯塩としてのニッケルからの分離回収
- 含ニッケルラテライト鉱の湿式処理に関する研究(第4報) : トリブチルリン酸塩によるニッケル, コバルトの分離回収
- 含ニッケルラテライト鉱の湿式処理に関する研究(第3報) : 硫酸化焙焼鉱のニッケル, コバルト抽出工程におけるニッケル, コバルトの回収
- 東北大学名誉教授 小野健二工学博士
- Australia産ボーキサイトについて : EPMAによるボーキサイト中の介在鉱物の同定
- アルミニウム-銅合金系の熱力学的研究
- ビスマス-亜鉛およびビスマス-カドミウム溶融合金の熱力学的研究
- ビスマス-錫およびビスマス-ヒ素溶融合金の熱力学的研究
- タンタル熔融塩電解に関する基礎的研究(第4報) : 金属タンタルの製造について
- ビスマスの帯融精製について
- 選択硫酸化による複雑硫化鉱処理法の検討 : 酸濃度および処理温度について
- ラテライトに想う
- アンモニヤ法によるラテライトのニツケル除去に関する二三の実験(第2報)
- アンモニヤ法によるラテライトのニツケル除去に関する二三の実験(第1報)
- アルミニウムの帯融精製について
- タンタル熔融塩電解に関する基礎的研究(第3報) : 熔融塩のイオンの形と平衡について
- タンタル熔融塩電解に関する基礎的研究(第2報) : 五酸化タンタルの溶解度(Ta_2O_5-KF-K_2TaF_7系およびTa_2O_5-KCl-K_2TaF_7系)
- 黒鉱精鉱と鉛, 亜鉛を含む銅マットの減圧処理について
- 拡散係数の計算式の適用性
- 塩化揮発法に関する基礎的実験 : 塩化カルシウムの酸化反応について
- Sbの帯融精製について
- タンタル熔融塩電解に関する基礎的研究(第1報) : 電解浴について
- 硫黄製錬に関する基礎的研究(第8報) : 液体硫黄の粘性について
- 硫黄製錬に関する基礎的研究(第7報) : 有機物を含有する硫黄の表面張力について
- 亜鉛溶鉱炉スラグの組織について
- 高温酸化による亜鉛の直接製錬の可能性
- セグリゲーション法の熱力学的考察
- ニッケルの硫化物と酸化物の相互反応について
- カルシウムフェライトスラグを利用した銅鉱の酸素製錬
- チタニウムの熔融鹽電解に關する研究(第1報) : 二, 三の熔融鹽の融點について
- 黒鉱系銅精鉱の溶錬産出物に関する研究(第3報) : 自溶炉ボイラ煙灰の組織について
- 黒鉱系銅精鉱の溶錬産出物に関する研究(第1報) : 銅スラグの組織について
- 硫化鐵鑛浮選に於けるアンモニウム鹽の効果について
- 低炭素フェロクロムの製造に關する研究
- 含ゲルマニウム亞炭の有効利用に關する研究
- 酸化ゲルマニウムの水素による還元平衡について
- 銅溶錬融体系におけるMo, Sn, その他諸元素の分配関係
- アミンによる溶媒抽出の湿式製錬への応用に関する二, 三の実験
- 鉄ケイ酸塩スラグの溶融範囲に及ぼすライムの影響
- 銅溶錬における不純物除去に関する熱力学的考察
- 亜鉛溶鉱炉製錬法に関する二, 三の化学熱力学的考察
- 黒鉱系銅精鉱の溶錬産出物に関する研究(第2報) : スラグ, マット中の硫化物相について
- 酸処理によるチタンスラグの高品位化について
- 塩化による粗銅の精製について
- 排煙処理実験装置の試作と運転について
- 亜鉛精鉱の硫化水素発生型硫酸浸出について
- 鉛-イオウ系融体の活量の測定
- 複雜硫化鑛處理の研究(第5報) : 硫黄の囘收に就いて
- 鉛の直接溶錬法について
- 銅-鉄-イオウ系溶融マット中のヒ素の活量
- 熔融鉛-アンチモン合金のアンチモンの活量に就いて
- 硫黄製錬に關する基礎的研究(第4報) : 液體硫黄と水との間の界面張力に及ぼす界面活性劑の影響について
- 硫黄蒸氣と水蒸氣との反應について
- 含ニッケルラテライト鉱の湿式処理に関する研究-3〜7-
- 溶融ニッケル-イオウ系の800°〜1,200℃における活量測定
- 溶融銅中の鉄の活量測定(1,100°, 1,200℃)
- 常圧, 低濃度酸による複雑硫化鉱の浸出について
- 硫化第一銅, 亞酸化銅間の相互反應に就いて
- 銅溶錬におけるアンチモンの分布挙動に関する熱力学的考察
- 起電力および分配平衡の測定によるAl-Au系二元合金の熱力学的研究
- 断熱型高温熱量計の改良について
- 金銀鑛青化試驗報告
- 複雜硫化鑛處理の研究(第3報) : 撰擇硫酸化處理並に亞鉛電解に就て
- 鉛-イオウ-酸素系の平衡関係の図的表示
- 露点法による溶融Cu-Zn, Cu-Cd系合金の活量の検討
- フェライトスラグ-マット系平衡試料の組織について
- チタニウムの熔融鹽電解に關する研究(第2報) : 電解反應について
- 銅転炉スラグの脱銅に関連する二三の実験
- 真空熔解による粗銅の精製について
- カルシウムフェライトスラグ, マットおよび溶銅間の相平衡
- 銅溶錬におけるビスマスの分布挙動に関する熱力学的考察
- 硫化ゲルマニムの解離壓に就いて
- 稀薄懸濁液の清澄速度におよぼす温度の影響
- 高温水溶液中の硫酸塩の溶解度
- 空気中で酸化した磁硫鉄鉱の硫酸浸出
- 硫酸溶液による磁硫鉄鉱の溶解速度
- Cu-S, Fe-SおよびCu-Fe-S系融体の熱力学的研究
- PbCl_2-KCl, NaCl混合熔融鹽中のPbCl_2の活量に就いて
- 高純度金属珪素の製造反応の化学熱力学的考察
- 硫黄製錬に関する基礎的研究(第6報) : 液体硫黄と水との間の界面張力に及ぼす硫黄中の不純物の影響について
- 硫黄製錬に關する基礎的研究(第5報) : 液體硫黄, 水, 固體およびガスの相互の間に考えられる界面現象について
- 硫黄製錬に關する基礎的研究(第3報) : 液體硫黄と水との間の界面張力について
- 硫黄製錬に関する基礎的研究-3・4-
- 硫黄に關する文献
- 硫黄及び硫黄製錬に關する資料
- 珪素に關する研究(第2報) : 純珪素製造の中間工業試驗
- 珪素に關する研究(第1報) : 純珪素製造の基礎的研究
- 珪素に関する研究-1・2-
- 複雜硫化鑛處理の研究(第1報) : 選擇硫酸化-浮選法に就て
- 創立10周年を迎へて
- 複雑硫化鉱処理の研究-1〜5-
- 銅及鉛製錬に關する二三の考察
- ベリリウムの製錬に關する研究
- 亞鐵酸亞鉛の生成速度
- マグネシウム-滿俺合金の電解製造
- 銅溶錬におけるヒ素の分布挙動に関する熱力学的考察
- 最近の乾式非鉄製錬技術の動向