戦国期日本の貿易担当者 : 禅僧からイエズス会士へ
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
元は海洋帝国末の後継国家であるが,中世日本もまた元に対抗する海洋国家として,宋の後継国家であった。元がユーラシア大陸の陸海の交易路を押さえ,イスラム商人の力を借りて中国とイスラム世界を結び付けたのに対して,日本は日中間の禅僧のネットワークを利用して日中貿易に乗り出した。ここに中世日本において禅僧が外交・貿易の中心的な担い手となる理由がある。戦国期の日本は海洋国家として外に開かれていたため,ポルトガル人が来日し,南蛮貿易と同時にキリスト教の布教も始まった。イエズス会士たちは禅僧の役割を引継ぎ,南蛮貿易に対する主導権を確立した。
著者
関連論文
- 尾張二の宮宛て定書
- 苻中府宮宛て信長定書
- 金森楽市令
- 安土山下町中宛信長朱印状
- 安土楽市令と伝馬制度
- 富士大宮楽市令
- 智多郡・篠島商人宛て自由通行令
- 教育の自己評価
- 港市の諸相
- 東アジアの中の中世日本
- 戦国期日本の貿易担当者 : 禅僧からイエズス会士へ
- 長崎開港史 : 家船の陸上がりの視点から
- 加納楽市令
- 瀬戸宛て信長制札
- 熱田八ヶ村宛て信長制札
- 鋳物師水野太郎左衛門
- 天正19年インド副王宛秀吉書簡の分析
- 博多「唐坊」と蒙古襲来
- パテレン追放令再考