終末期にある患者を受け持った看護学生の学習成果
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概要
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本研究の目的は、終末期患者を受け持った学生の学習成果を明らかにし、その特徴を考察することである。研究対象者は3年過程短期大学看護学科の3年生であり、成人老人看護実習で終末期患者を受け持った学生11名であった。データは実習記録の一部の「学んだこと・感じたこと」に関する記述内容とした。分析にはベレルソンの内容分析の手法を用いた。その結果、1.ケア提供に伴う困難さの知覚、2.終末期患者の看護に必要な看護技術の理解、3.個人や家庭の意思・希望を尊重したケア提供の理解、4.多角的な視点からの患者の理解、5.終末期患者や死に対する自己の情動反応の知覚など19カテゴリが形成された。これらのカテゴリは、学生が終末期患者を受け持った実習において、「個別性のある看護の理解」「看護の本質と機能の再考」「人間として看護学生としての自己概念確立への志向」「看護実践能力の習得状況の把握」「看護実践に伴う満足感と困難さの知覚」「終末期看護の専門性の理解」という特徴を持つ学習成果を獲得していることを示した。
- 山形県立保健医療大学の論文
- 2003-03-01
著者
-
井上 京子
山形県立保健医療大学保健医療学部看護学科
-
沼沢 さとみ
山形県立保健医療大学
-
沼沢 さとみ
山形県立保健医療大学 保健医療学部看護学科
-
藤田 あけみ
青森県立保健大学
-
小林 美名子
山形県立保健医療大学保健医療学部看護学科
-
瀬戸 正子
山形県立保健医療大学
-
齋藤 亮子
山形県立保健医療大学看護学科
-
齋藤 亮子
山形県立保健医療大学 保健医療学部看護学科
-
井上 京子
山形県立保健医療大学
-
齋藤 亮子
山形県立保健医療大学
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