<原著>ヒト腫瘍細胞株と大腸癌組織におけるlamininの免疫組織学的研究および転移との関連
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
To clarify the relation between basement membrane components and the invasion and metastases of cancer, clinical materials from 176 patients with colorectal cancer and 13 tumor cell lines cultured in collagen gel were used in an immunohistochemical analysis, based upon the ABC method, of laminin (LN), a component of the basement membrane. A retrospective study revealed that LN activity is primarily found on the basal side of cancer cell nests which form glandular structures. No LN activity was found in 25.4% of the primary lesions without liver metastases, but was seen frequently in 76.7% of those cases which did involve liver metastases. LN activity was found not only on the basal side of the glandular structures but was also seen around small cancer nests which were invading the stroma without any such glandular structure. In those areas of vascular invasion, the LN positive layers in both the cancer nests and venous basal sides were neither destroyed nor had disappeared from the primary lesions. Apparently when the layers had adhered and become fused, it was obvious that the cancer cell nests had intensively invaded into the venous vessels and the LN positive layers had become detached from each other. In the liver metastatic lesions, LN activity was found evenly throughout the basal part of the glandular structures in 94.1% of the cases. In the prospective study for predicting whether liver metastases were formed by means of LN activity in the primary lesions of colorectal cancer or not, sensitivity was 88.2% and specificity was 78.8%, which indicate that LN staining is useful as ascreening test for the recurrence of liver metastases. In the limited study involving human tumor cell lines cultured in collagen gel, COLO 201,WiDr, C-1 and MKN-28・6TG cell lines formed basement-like structures with LN being localized on the margin facing the gel. This indicates that cancer cells secrete LN.
- 近畿大学の論文
- 1992-06-25
著者
関連論文
- DMH腸発癌におよぼす腸内細菌叢の影響に関する研究(1) : 腸手術の発癌に及ぼす影響, とくに腸内細菌量との関係について
- W2-4 大腸基底膜形成癌の悪性度と術後肝動注療法 : Randomized trialによる肝転移再発予防(消化器癌における悪性度判定と治療)
- 大腸癌切除例における原発巣とリンパ節転移巣の核DNA量の比較検討
- 示-177 Flow cytometry による大腸癌悪性度に関する検討(第33回日本消化器外科学会総会)
- 23.当教室における肝切除例の検討
- 9.Flow cytometryによる大腸癌悪性度に関する検討 : パラフィン包埋標本を用いて
- 569 Flow cytometry による大腸癌悪性度に関する検討(第32回日本消化器外科学会総会)
- 276 胃癌原発巣およびリンパ節転移巣におけるlaminin の免疫組織学的検討(第33回日本消化器外科学会総会)
- 208 大腸癌における laminin, type IV collagen の免疫組織学的研究(第33回日本消化器外科学会総会)
- 23.大腸癌におけるlaminin, type IV collagenの免疫組織学的研究
- 428 IIc 型早期大腸癌の2例(第31回日本消化器外科学会総会)
- クリアリング法による大腸癌転移様式と遠隔成績からみたリンパ節分類の評価
- 15.ラミニン接着ペプチドYIGSRによる肝転移抑制の検討
- ヒト大腸癌細胞株をヌードマウス継代中に発生したマウス由来腺癌XK-4細胞の性状と転移能に関する検討
- 大腸癌原発巣のラミニン染色と肝転移に関する研究(第36回日消外会総会シンポIII : 大腸癌の血行転移)
- 557 大腸癌リンパ節分類の比較 : とくにTNM分類と取り扱い規約分類について(第37回日本消化器外科学会総会)
- 370 ラミニンの免疫組織化学による胃癌症例における神経浸潤の検討(第37回日本消化器外科学会総会)
- 178 再発様式からみた大腸癌外科治療の問題点(第27回日本消化器外科学会総会)
- 563 大腸癌静脈侵襲の判定におけるラミニン染色の有用性について(第32回日本消化器外科学会総会)
- 26.大腸癌組織におけるlamininの免疫組織学的研究 : lamininの転移における役割
- 8.大腸癌原発巣および肝転移巣におけるラミニンの免疫組織学的検討
- 14 大腸組織におけるラミニン, およびファイブロネクチンの免疫組織化学的検討(第29回日本消化器外科学会総会)
- 胆石イレウスの1例
- 第54回日本肺癌学会関西支部会 : 51.大腸癌肺転移例の臨床病理学検討
- 289. 大腸癌貧血症例の臨床病理学的検討(第35回日本消化器外科学会総会)
- 167 クリアリング法による大腸癌のリンパ節転移に関する研究 : 癌の病理組織学的正常とリンパ節の組織反応から(第27回日本消化器外科学会総会)
- 156 大腸癌組織における estrogen receptor に関する免疫組織化学的検討(第27回日本消化器外科学会総会)
- 206 直腸癌の壁内および壁外進展よりみた直腸切除領域に関する研究(第24回日本消化器外科学会総会)
- 154 直腸癌術後症例における quality of life(第24回日本消化器外科学会総会)
- 18.クリアリング法による大腸癌リンパ節転移様式の検討(特に跳躍転移について)
- 17.酵素抗体法によるヒト大腸癌ならびにDMH誘発ラット大腸癌におけるfibronectinの組織化学的研究
- CC-6 下部直腸癌・肛門管癌に対するそけい郭清(第22回日本消化器外科学会総会)
- 9.核DNA量からみた実験大腸癌の解析
- 105 核 DNA 量ヒストグラムパターンからみた大腸癌悪性度に関する検討(第30回日本消化器外科学会総会)
- 6.有茎移植腸管におけるDMH発癌の組織学的,粘液組織化学的,細胞動態学的研究
- 6.酵素抗体法による乳癌を中心とした乳腺組織のEstrogen Receptorの細胞組織化学的研究
- 399 胃癌の血中 CEA と組織 CEA の比較検討(第19回日本消化器外科学会総会)
- 微小乳癌の診断 : 乳管腺葉区分切除術, 乳房狙撃撮影(spot-mammography), 診断治療的内分泌療法
- 局所進行乳癌に対する局所静脈の血行遮断術式を併用した術前制癌剤動注法
- 268 核 DNA 量からみた実験大腸癌の解析(第28回日本消化器外科学会総会)
- 胃癌に合併した黒色表皮腫の3例
- 胃癌におけるα-fetoprotein高値症例の検討
- 逆流防止弁付加肝門部空腸吻合による先天性胆道閉鎖症の治療経験
- 示-134 コラーゲン・ゲル包埋培養法を用いた、ヒト腫瘍細胞株における基底膜形成能の検討(第40回日本消化器外科学会総会)
- 胃癌における laminin の免疫組織学的検討 : 組織型および転移と laminin との関連
- 巨大な後腹膜paragangliomaの1切除例
- 虫垂粘液のう腫の2例
- 357 ヒト大腸癌のヌードマウス移植における転移と増殖速度の検討(第30回日本消化器外科学会総会)
- 腸重積症を呈した虫垂粘液嚢胞の1例
- ラットの結腸間有茎移植回腸上皮における細胞動態学的研究 : Dimethylhydrazine発癌の促進要因について
- 9.N-methyl-N'-nitro-N-nitrosoguanidine直腸内投与による発癌と大腸粘膜のDNA中のO^6-methylguanine量に関する研究
- 結腸間移植回腸上皮の組織学的,粘液組織化学的および細胞動態学的研究 : DMH発癌との関連性について
- ラットの結腸間移植回腸における DMH 発癌
- 5.有茎移植腸管におけるDMH発癌の組織化学的研究
- 418 骨盤内蔵全摘術の適応と術後管理について(第19回日本消化器外科学会総会)
- 10.大腸ポリポージスおよび早期癌に対する内視鏡的ポリープ摘除術症例の検討
- 407 血清 AFP と血清 CEA による胃癌手術効果の評価と追跡調査(第20回日本消化器外科学会総会)
- 虫垂切除術後22年経て発生した小腸腹壁瘻の1例
- F4-2 Laminin を用いた大腸癌転移予測能の検討 : Prospective syudy による検討結果(第40回日本消化器外科学会総会)
- 723 Colitis Cystica Profunda の3例(第39回日本消化器外科学会総会)
- 254 マウス腺癌肝転移モデルの樹立とその抑制(第39回日本消化器外科学会総会)
- ヒト腫瘍細胞株と大腸癌組織におけるlamininの免疫組織学的研究および転移との関連
- 44 大腸早期癌の癌腺管基底膜と肝転移 : laminin を用いた癌基底膜の検討(第43回日本消化器外科学会総会)
- PL-14 大腸癌の基底膜形成形態と肝転移予測(第43回日本消化器外科学会総会)
- 基底膜形成癌と肝転移
- S1-2 大腸癌の基底膜形成能と肝転移 : Laminin を用いた Prospective study による大腸癌転移予測能の検討結果(第41回日本消化器外科学会総会)
- 鮭摂食にて麻痺性イレウスを呈した腸アニサキス症の1例
- S-III-3 大腸癌肝転移予測からみたラミニンの免疫組織学的研究(第36回日本消化器外科学会総会)
- 454. Laminin の免疫組織化学による大腸癌の静脈侵襲判定と肝転移予測の検討(第35回日本消化器外科学会総会)
- 200 大腸癌肝転移切除における集学的治療の効果(第37回日本消化器外科学会総会)
- 示46 下大静脈血栓症の治療経過中に門脈血栓症を来した1例
- WIII-5 骨盤内臓器全摘術の適応と限界(第23回日本消化器外科学会総会)
- 110 大腸癌手術と術後感染について(第21回日本消化器外科学会総会)
- 9.Elementary dietにより改善したクローン病の1男児例
- 酵素抗体法による癌胎児性抗原(CEA)の細胞組織化学的研究(II) : フォルマリン固定による各種大腸病変におけるCEAの局在性について
- 酵素抗体法によるCEAの細胞組織化学的研究(I)
- 4.胃癌, 腸上皮化生を中心としたモノクロナール抗体によるCEAの免疫組織学的研究
- 大腸組織における酵素抗体法による fibronectin の組織化学的研究
- S状結腸間膜窩ヘルニアの1例
- S-I-8 Quality of life の立場からみた消化器癌の拡大手術の評価 : 大腸癌の立場から(第34回日本消化器外科学会総会)
- 26.マイトマイシン門脈内投与法による大腸癌の肝転移抑制に関する実験的および臨床的研究
- 45 MMC 門脈内投与による肝転移予防に関する実験的研究(第32回日本消化器外科学会総会)
- 226 術後短期間の血漿 CEA 値推移と laminin 染色性からみた大腸癌肝転移再発の危険率予測(第31回日本消化器外科学会総会)
- WIII-12 長期洗腸排便者の問題と対策(第31回日本消化器外科学会総会)
- 示-22 IIc 型早期大腸癌の1例(第30回日本消化器外科学会総会)
- 39 大腸癌術後の定期的追跡調査における total colonofiberscopy による検討 : 異時性多発癌および腺腫の発見について(第29回日本消化器外科学会総会)
- 359 胃および大腸組織における酵素抗体法による Fibronection および CEA の細胞組織化学的研究(第18回日本消化器外科学会総会)
- 大腸癌 (慢性疾患療養指導指針--消化器系)
- 直腸癌 (オンコロジ-) -- (Primary physicians for women)
- 潰瘍性大腸炎に対する自然肛門温存術式 (潰瘍性大腸炎の外科)
- 結腸・直腸切除術 (術後1週間の患者管理)
- 癌を中心とした大腸組織における酵素抗体法によるCEA(carcino-embryonic antigen)の細胞組織化学的研究