<原著>アルデヒドの生体灌流により固定されたラット骨格筋の微細構造とそのHMM結合活性に関する電子顕微鏡的研究
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概要
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The aim of this study was to show fine structures of perfused muscle cells and to examine whether this cells could bind heavy meromyosin (HMM). Adult male rats were perfused through the aorta by paraformaldehyde and/or glutaraldehyde solution. Small pieces were taken from the biceps brachii or cardiac muscles. Parts of them were directly osmicated for the routine EM specimens. Others were immersed in the graded series of glycerine at 4℃ for 48 hours and incubated in Huxley's standard solution containing or omitting HMM at 4℃ for 12 hours, followed by postosmication. Sarcomeres of the myofibril were roughly rectangular in the longitudinal section, and the diameters of A-band, I-band, and Z-line showed about the same value. Triads were seen around the boundary between A and I-bands. When a low concentration of aldehyde was used for the perfusion in HMM binding experiment, periodic arrowhead complexes (about 36 nm interval) with constant polarity could be observed along actin filaments. The size of arrowhead was likely limited either by the concentration of aldehyde or by the available spaces around actin filaments. Finally, it was demonstrated that the tissue perfused with aldehyde solutions could preserve both the ability to bind HMM and the fine structural details.
- 近畿大学の論文
- 1981-12-25
著者
-
藤岡 厚子
近畿大学医学部第2解剖学教室
-
古河 恵一
近畿大学医学部解剖学教室:近畿大学医学部基礎医学部門
-
古河 恵一
近畿大学医学部第二解剖学教室
-
古河 恵一
近畿大学医学部基礎医学研究部門
-
藤岡 厚子
第二解剖学教室
-
森 司郎
近畿大学医学部第2解剖学教室
-
森 司郎
近畿大・解剖
-
藤岡 厚子
近畿大学医学部第二解剖学教室
-
大槻 緑
近畿大・解剖
-
大槻 緑
近畿大学医学部第二解剖学教室
-
阿部 宏己
国立大阪病院臨床研究部
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