クロアワビの消化酵素活性と消化管内容液細菌叢モニタリングのための消化管内容液採取法
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概要
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アワビ消化液の非致死的な消化管内容液(DF)の採取方法を開発した。この方法により採取した DF と解剖により採取した消化盲嚢ホモジネート(DH)との間で多糖類分解酵素活性と細菌叢を比較した結果,DF のアルギン酸リアーゼ,セルラーゼおよび β-1,4-マンナナーゼの比活性は DH のそれらに比べていずれも高いこと,また,DF の生菌数は DH よりも低い値を示すが,細菌種の組成は類似していることが明らかになった。本法は,アワビの消化生理の動態解析に有用と考えられる。
- 2012-09-15
著者
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澤辺 智雄
北海道大学大学院水産科学研究院
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青野 英明
独立行政法人水産総合研究センター中央水産研究所
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丹羽 健太郎
独立行政法人水産総合研究センター中央水産研究所
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丹羽 健太郎
(独)水産総合研究センター増養殖研究所
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青野 英明
(独)水産総合研究センター東北区水産研究所
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