マイクロプレートを用いた牛血漿中エストラジオール-17βの酵素免疫測定法
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概要
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自家作成した抗血清を用いて牛血漿中エストラジオール-17β(E2β)の酵素免疫測定法(EIA)について検討を行った.本法は抗E2β-17-hemisuccinate-BSAウサギ血清, E2β-17-hemisuccinate-peroxidaseを用いた競合法homologous系EIAであり,B-F分離には固相法を用いた.抗血清はEIAでは100,000倍に希釈して使用が可能であり,C 19ならびにC21ステロイドとの交叉性は認められなかったが,C 18ステロイドとの交叉性が認められた.本法の測定感度は 0.25 pg/well 以下であった.添加回収試験では105.13%の値が得られ,測定内変動係数(n=6)ならびに測定間変動係数(n=8)はそれぞれ6.7〜10.03%,5.54〜14.40%であった.本法により経産黒毛和種の発情周期中E2β を測定した結果,E2β 値は黄体発育期の主席卵胞ならびに排卵にいたる卵胞の消長と一致して推移した.以上の結果から,本EIAは感度ならびに測定値の信頼性が高く,牛血漿中E2β の測定に利用可能であることが明らかとなった.
- 日本繁殖生物学会の論文
- 1997-06-01
著者
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島田 和宏
農林水産省畜産試験場
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高橋 政義
畜産草地研究所
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竹之内 直樹
農林水産省中国農業試験場(農業・生物系特定産業技術研究機構東北農業研究センター)
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島田 和宏
畜産草地研究所
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竹之内 直樹
東北農業研究センター
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大島 一修
近中四国農業研究センター
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大島 一修
農林水産省中国農業試験場畜産部
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島田 和宏
農業・生物系特定産業技術研究機構 東北農研セ
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高橋 政義
農林水産省・畜産試験場・繁殖部
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大島 一修
近畿中国四国農研セ
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竹之内 直樹
農林水産省中国農業試験場
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島田 和宏
農林水産省中国農業試験場
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大島 一修
農林水産省中国農業試験場
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