鮮魚の熟練的品質評価の解析 : 有彩色魚種の外観評価について

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概要

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本報は魚市場の競り人の鮮魚の外観評価をモデル化することにより，水産物の流通における品質管理の維持，向上に資することを目指している．試料魚には魚体体表の色相が異なる3種類の魚種（イサキ，シロサバフグ，アカアマダイ）を定めた．品質の評価尺度を5段階として，競り人による外観評価，魚体体表の色彩および魚肉鮮度の関係について統計的解析を行った．その結果，外観評価には各魚種に共通した3個の魚体体表の色彩が反映することが明らかとなり，またこれらの色彩と魚肉鮮度との関連も確認された．これらの色彩を説明変量として構成する統計モデルは，各魚種ともに競り人の評価結果と90％以上が一致する高い確度を示すものとなり，競り人の知見を品質評価システムに活かす手法は有用であることが確認された．
2009-04-15

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