チンパンジーの雄のみのグループ形成とその維持
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概要
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Chimpanzees are a naturally highly sociable species. Therefore, it is desirable to keep captive individuals in a social group. Although the dyadic introduction method has been commonly used to form social groups, it has not always been successful. In the present study, we tested a new method to create three all-male groups, two of which consisted of .ve individuals, and one of nine individuals. This method requires three stages. First, male dyads were put into neighboring cages in which the individuals could see each other. Tentative social rank was determined by observing the males behaviors in these dyadic encounters. Next, they were moved to an unfamiliar environment and housed individually. Several days later, they were introduced one by one to an outside enclosure. Three allmale groups have been maintained so far, suggesting that group formation was successful. The occurrence of severe injury was considerably lower than that seen commonly in multi-male multi-female groups. Moreover, signi.cant effects of the group formation on male behavior (e.g., increased number of active social behaviors and decreased abnormal behaviors) were observed. These results demonstrate the effectiveness of our new method of forming all-male chimpanzee groups.
- 日本霊長類学会の論文
- 2007-06-01
著者
-
森 裕介
チンパンジー・サンクチュアリ・宇土
-
寺本 研
チンパンジー・サンクチュアリ・宇土
-
長谷川 寿一
東京大学
-
早坂 郁夫
三和化学研究所・熊本霊長類パーク
-
長谷川 寿一
東京大学大学院総合文化研究科
-
池田 功毅
東京大学
-
長谷川 寿一
東大院総合文化
-
長谷川 壽一
東京大学
-
池田 功毅
東京大学 総合文化 認知行動科学
-
寺本 研
(株)三和化学研究所 チンパンジー・サンクチュアリ・宇土
-
森 裕介
(株)三和化学研究所 チンパンジー・サンクチュアリ・宇土
-
長野 邦寿
(株)三和化学研究所 チンパンジー・サンクチュアリ・宇土
-
早坂 郁夫
(株)三和化学研究所 チンパンジー・サンクチュアリ・宇土
-
沓掛 展之
理化学研究所 脳科学総合研究センター
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長谷川 寿一
東京大学 総合文化 認知行動科学
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早坂 郁夫
(株)三和化学研究所 熊本霊長類パーク
-
寺本 研
(株)三和化学研究所熊本霊長類パーク
-
長谷川 寿一
The University Of Tokyo
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