ウェーブレッ卜変換の画像処理への応用(2)

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概要

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多重解像度解析やサブバンド符号化を統合する枠組としてウェーブレット変換が注目を集めている。ウェーブレット変換そのものは、時間的にも周波数的にも局在した一つの関数を用意し,これにスケール変換とシフト変換を作用させて得られる関数の組みを基底関数として用いる。従来より用いられている信号解析手法であるフーリエ変換は、周波数分解能が高いが、時間分解能は低い。周波数分解能を犠牲にして時間分解能を高める手法として窓関数を用いる短時間フーリエ変換があるが、固定的な窓関数を用いるため、その分解能は固定されている。これに対し、ウェーブレット変換では、一つの基底関数からスケールを変化させて様々な基底関数を生成するため、階層的に時間分解能と周波数分解能を変化させることが可能である。このように、ウェーブレット変換は、信号局所的変動の分析に適している。ここでは、いくつかの画像処理への適用に関して報告する。
1994-09-26

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