色素性乾皮症患者における紫外線防御と血中のビタミンDレベルの関係
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概要
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色素性乾皮症患者33例の皮膚紫外線防御前および後の血中ビタミンD値を測定し,皮膚における紫外線によるビタミンD生合成の意義を検討した.7年から8年にわたる厳格な紫外線防御により,本症患者の血中ビタミンDの誘導体25(OH)Dの値は防御前に比して著明な低下をきたした.このことより紫外線による皮膚内でのビタミンD生合成ha,全ビタミンD量の相当大きな部分を賄っていることが示唆された.これに対して,ビタミンDの活性型であるIα,25(OH)2Dは紫外線防御後も低下せず,血中カルシウム,燐の値も正常範囲にあった.
- 公益社団法人 日本皮膚科学会の論文
著者
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須田 立雄
昭和大学歯学部
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阿部 悦子
昭和大学歯学部
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阿部 悦子
昭和大学歯学部生化学教室
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佐藤 吉昭
東京医科歯科大学医学部
-
松谷 秀智
東京医科歯科大学医学部 小児科
-
御藤 良裕
東京医科歯科大学医学部皮膚科学教室
-
川田 暁
東京医科歯科大学医学部皮膚科学教室
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折田 正人
東京医科歯科大学医学部皮膚科学教室
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