地域で統一した緩和ケアマニュアル・パンフレット・評価シートの評価: OPTIM-study
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概要
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本研究の目的は, 緩和ケアの地域介入で使用された地域共通の緩和ケアマニュアル・パンフレット・評価シートの利用状況を明らかにすることである. 介入地域における配布数, 医師706名・看護師2,236名の質問紙調査, 医療福祉従事者80名に対するインタビュー調査を分析した. 配布数と使用頻度が多かったものは, マニュアル, 看取りのパンフレットであった. 医療者の体験としては, 【経験や職種に限らず地域での共通認識がもてる】【あいまいに経験的にしていたことが自信をもってできる】が最も多く挙げられた. マニュアルは,【必要な項目が網羅されている】【内容が凝集されていて携帯できる】【具体的で実践的である】と評価された. 看取りのパンフレットは【口頭で説明しにくいことが絵で分かりやすい】と評価された. 地域共通のマニュアルと看取りのパンフレットは地域全体で利用可能で, 地域緩和ケアの向上に貢献することが示唆された.
著者
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新城 拓也
社会保険神戸中央病院 緩和ケア病棟
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森田 達也
聖隷三方原病院 浜松がんサポートセンター
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森田 達也
聖隷三方原病院 緩和支持治療科
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白髭 豊
白髭内科医院
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梅田 恵
(株)緩和ケアパートナーズ
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木澤 義之
筑波大学 医学医療系
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木下 寛也
国立がん研究センター東病院 緩和医療科
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野末 よし子
聖隷三方原病院 浜松がんサポートセンター
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石ヶ森 一枝
(株)緩和ケアパートナーズ
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奥山 慎一郎
鶴岡市立荘内病院 麻酔科
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井村 千鶴
聖隷三方原病院 浜松がんサポートセンター
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奥山 慎一郎
鶴岡市立荘内病院 緩和ケアチーム
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木澤 義之
筑波大学 医学医療系 臨床医学域
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