活性アミンのACTH放出に及ぼす影響:その1, 特にin vitroでの下垂体前葉直接作用について
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概要
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副腎遊離細胞によるACTHのbioassayを用いた著者らの検討改変による, in vitroのACTH放出活性測定法を考案して, 活性アミンの下垂体レベル直接作用にもとづくACTH放出活性を検討し, 次の成績を得た.<BR>1) NA (4×10<SUP>-4</SUP>M), 5HT (3.3×10<SUP>-5</SUP>M), DA (2×10<SUP>-4</SUP>M) で各々対照の234%, 249%, 160%とACTH放出活性を認めた.<BR>2) これらの作用はレセルピン前処置ラット下垂体を用いると, NAでは4×10<SUP>-5</SUP>Mでも約200%とACTH放出が高まるのに反し, 5HT, DAでは上記濃度でも活性が認められなくなった.<BR>3) NAの作用はβ blocker, propranololにて, 5HTの作用はmethysergideの併用によって抑制され, それぞれβ receptor及びserotonergic receptorを介する特異的なものと考えられる.<BR>4) NA, 5HTのACTH放出作用に対する, DXの下垂体レベルでのnegative feedback効果はin vitroで証明されなかった.<BR>5) phentolamine, propranolol, methysergide及びDXは, それぞれ単独では, ACTH放出に影響を与えなかった.
- 日本内分泌学会の論文
著者
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山村 雄一
大阪大学医学部
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花崎 信夫
大阪大学医学部第三内科
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矢野 三郎
大阪大学医学部第三内科
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植村 泰三
大阪大学医学部第3内科
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矢野 三郎
大阪大学医学部第3内科
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矢野 三郎
大阪大学医学部堂野前内科
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花崎 信夫
大阪大学医学部第3内科
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