大環状構造をもつシクロデキストリン
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1996年にアミロースにジャガイモ由来のD酵素(disproportionatingenzyme,EC 2.4.1.25)を作用させると,重合度17以上の高重合度シクロデキストリンが生成することが報告されて以来,その高次構造と物性に興味がもたれてきた。ここでは,これまで得られた筆者らの結果を中心に,酵素反応による高重合度シクロデキストリンの調製,高次構造,ならびに水溶液物性,とくに包接機能に関する基礎的知見について解説した。ヨウ素ならびにSDSなどの界面活性剤との包接に関しては,重合度6,7,8のシクロデキストリンや直鎖のアミロースとは異なった包接挙動をすることを示した。また,高重度シクロデキストリンの包接機能の特徴を活かした応用例についても紹介する。
著者
関連論文
- コウジ酸配糖体及びコウジ酸の諸性質の比較
- CGTaseによるラムノースおよびラムノースを含有する化合物への配糖化 : 酵素
- サイクロデキストリン合成酵素によるヘスペリジン配糖体生成と天然色素の安定化
- ビシンコニニック酸でグルカンの還元末端数を測定することによってデンプン枝作り酵素の活性を定量的に測定する方法
- 第10回応用糖質科学ワークショップ「糖質の機能性評価技術」
- 高重合度シクロデキストリンの分子包接機構
- α-アミラーゼファミリーの概念 : グルカン加水分解酵素/グルカン転移酵素の相互変換, およびそれらの特異性変換のための合理的設計手段
- ランダム変異と点突然変異を組み合わせた Thermus aquaticus Amylomaltase の改変とその有用性
- CGTaseのアミロースへの作用
- CGTaseのアミロース環状化反応
- CGTaseによるサイクロアミロース合成の可能性について : 酵素
- 新規環状デキストリン--大環状シクロデキストリンと高度分岐環状デキストリン (特集 食品における多糖類の構造と物性(3))
- 大環状グルカンの開発(テクノロジーサロン)
- 大環状グルカンの酵素合成と応用
- 研究ニュース (1→6)分岐(1→3)-β-D-グルカンの高次構造と生理活性
- 多糖の高次構造と物性・機能に関する研究
- 大環状構造をもつシクロデキストリン
- アミロース／セルロース複合繊維「AMYCEL（アミセル）®」の開発と機能
- 糖の定量法(生物工学基礎講座-バイオよもやま話-)
- Cyclization Reaction of CGTase on Amylose.
- Reaction of CGTase on Amylose.
- Molecular Inclusion of Large-ring Cyclodextrins
- 連続蒸気炊飯装置を用いて炊飯した米飯の食味と保存性
- Da2-2 α-amylase処理タピオカ澱粉のゲル物性及びそのメカニズム(澱粉および関連糖類の構造・物性・機能,一般講演,日本応用糖質科学会平成24年度大会(第61回))
- 多糖の高次構造と物性・機能に関する研究(受賞論文)
- wx/ae米の長期経口摂取時における血中脂質代謝に与える影響