三重県朝日町における上水道フッ素化3年9ヵ月の齲蝕抑制効果について

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概要

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三重県朝日町フッ素化3年9カ月の齲蝕抑制効果について調査・分析し, 次の結果を得た。<BR>1) 調査・分析は6〜7歳児童・学童の乳臼歯と6〜12歳児童, 学童の第1大臼歯について行なった。対象者数は乳臼歯調査521 (内, フッ素化地区89) 名, 第1大臼歯調査738 (内, フッ素化地区145) 名であった。<BR>2) 乳臼歯齲蝕罹患状態については, df歯所有者率, 1人当り平均df歯には差をみとめなかったが, df歯所有者の内5〜8歯所有する者の割合が, 対照地区に比べて少くなっていく傾向をみとめた。<BR>3) 第1大臼歯齲蝕罹患状態については, DMF歯所有者率, 1人当り平均DMF歯には差をみとめなかったが, DMF歯中およびD歯中C<SUB>3</SUB>+C<SUB>4</SUB>歯の割合が, 対照地区に比べて少くなっていく傾向にあることをみとめた。<BR>4) フッ素化で持続されていれば, さらにこれら傾向が明瞭になってくるのであろうと考えられた。<BR>5) 白斑については今回は調査分析しなかった。

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