サワーオレンジ種子のリモノイド
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概要
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サワーオレンジ種子中のリモノイドアグリコンおよびグルコサイドについてHPLC, TLCで定量を行った. (1) 中性リモノイドとしてichangin, deacetylnomilin, limonin, nomilinおよびobacunoneが検出され,なかでもlimonin (2470ppm)とdeacetylnomilin (840ppm)濃度が高く総中性リモノイドの85%を占めた. (2) 酸性リモノイドとしてはdeacetylnomilinic acid (120ppm), isolimonic acid (110ppm)およびnomilinic acid (20ppm)が検出された.また, TLC分析の結果, 19-HDAと推察されるスポットが得られた. (3) リモノイドグルコサイドは19-HDA, limonin, isolimonic acid, ichangin, deacetylnomilinic acid, de acety1nomilin, nomilin, nomilinic acidおよびobacunoneのグルコサイドが検出された. (4) リモノイドグルコサイド組成比は他のカンキツとは大きく異なり,deacetylnomilin-G (3830ppm,組成比52.5%)とdeacetylnomilinic acid-G (1390ppm, 19.0%)が主要なリモノイドグルコサイドであった.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
著者
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長谷川 信
米国農務省
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尾崎 嘉彦
和歌山アグリバイオ研究センター
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綾野 茂
株式会社和歌山アグリバイオ研究センター
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三宅 正起
株式会社和歌山アグリバイオ研究センター
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三宅 正起
九州女大
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尾崎 嘉彦
株式会社和歌山アグリバイオ研究センター
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HERMAN Zareb
米国農務省青果化学研究所
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尾崎 嘉彦
(株)和歌山アグリバイオ研究センター
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尾崎 嘉彦
近畿大学生物理工学部 食品安全工学科
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尾﨑 嘉彦
近畿大学生物理工学部 食品安全工学科
-
OZAKI Yoshihiko
Faculty of Biology-oriented Science and Technology, Kinki University
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