キュウリの曲がり果発生に及ぼす栽植密度と遮光の影響
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概要
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栽植密度 (7.3〜2.2株/3.3m2) 及び寒冷紗被覆枚数(0〜3枚) を変えてキュウリを栽培し, 収穫果の曲がりの発生程度を調べた.1. 収穫果の平均曲がり角度及び開花から収穫までの平均日数は栽植密度によって変わらなかったが, 寒冷紗被覆枚数の多い区ほど大きくなった.2. 栽植密度の実験においても, 寒冷紗被覆の実験においても, 収穫時の果実の曲がり角度と開花時の子房長あるいは子房の曲がり角度との間の相関は高くなかった.3. (1株当たり葉乾物重×照度比)/(1株当たり収穫果数) の値は栽植密度によって変わらなかったが, 寒冷紗被覆枚数の多い区ほど小さくなり, それと対応して収穫時の果実の平均曲がり角度が大きくなった.4. 上記の値は個々の果実に対する光合成産物供給力の平均的な大きさを表すものと考えられ, したがって, キュウリの曲がり果は果実の発育に十分な光合成産物が供給されない場合に発生するものと考察された.
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