開度法で表したトマト主枝上の葉序
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概要
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トマト<I>L. pimpinellifolium</I> (Jusl.) Mill. の主枝上で隣合う2葉間の開度は, 個体内においても, 個体間においても大きく異なっていた. しかし, 葉序の左右性,主枝上の分化葉数の違いにかかわらず, 平均開度は約135度であったので, 主枝上の葉は8列の直列線上に配列しているとみられた. 葉原基の配列も展開葉の配列とほぼ同じであった. 本実験で開度は±2.5度の精度で測定したので, 平均開度が約135度と表されても,開度が約138.4度の葉序5/13, 開度が約137.1度の葉序8/21, 開度が約137.6度の葉序13/34や, 開度が約137.5度のシンパー•ブラウンの極限値の葉序(3-√5) /2である可能性も考えられるが, そうであるとする積極的な証拠は得られなかった. したがって, トマト<I>L. pimpinellifolium</I> (Jusl.) Mill. の主枝上の葉序を開度法であらわすと, 平均開度が135度で8列の直列線上に配列している葉序3/8であるとみられた. 花序軸は最上位葉から約135度回転した位置に発生していた. 花序の発生方向は葉序の仕組みに従って決定されるものではないが, 結果的には葉とほぼ同じ開度で配列していた.
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