キュウリ果実の曲がりの方向と果実内の14C-光合成産物転流経路に及ぼす葉の着生位置の影響
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概要
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1. キュウリで, 第6〜10節間に雌花を1個残し, 更に開花5〜6日後, 雌花節およびその上下各2節に着生する葉のいずれか1枚を残して他を摘除した場合, 収穫果は, 残した葉の着生位置に関係なく, すべて巻きひげ側(果托維管束でNo.8〜9の側)を曲がりの内側として曲がった.2. 第7節に果実1個を着生させ, 第5〜9節の葉のいずれか1枚に14CO2を施与した場合, 施与開始2時間後の時点で, 強い14C-活性のみられる果托維管束は14CO2を施与した葉の葉位によって異なっていたが, 曲がりの方向とは必ずしも一致していなかった.3. 以上の結果, 光合成産物の果実内での初期転流経路はキュウリ果実の曲がりの方向を直接決定しているのではないことが確認された.
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