トマトの花序型に関する研究
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概要
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1. トマトの第1花房第1番花が主茎の頂端に形成されていた, 第1番花の花柄から第2番花が側生し, 第2番花の花柄から第3番花が側生していた.2. 奇数番号の小花柄と偶数番号の小花柄の延長面はほぼ直角に交差していた. 各々の花は見かけ上の向軸側(最上位葉側) に向かって, 見かけ上の花序軸から左右交互に発生していた. 見かけ上の花序軸は第1番花開花時には立体の渦巻き状になっていたが, 果実の肥大に伴って平而状に並んでいた.3. 野生型のトマトでは, 本葉, 花序軸及び小花柄の基部に小包葉が一対 (2枚) または1枚発生していた. 一対 (2枚) の場合は主茎, 花序軸及び小花柄を取り囲むように発生していた. 1枚の場合, 葉序が左回りの主茎ではそれらの左側に, 葉序が右回りの主茎では右側に発生していた.4. 2枚の小包葉の葉腋それぞれに腋芽が認められた.5. 以上の結果, トマトに通常みられるシングル花房は単出集散花序の中の“さそり形花序”に相当し, いわゆるダブル花房は二出集散花序の一変形ないしは“さそり形花序”がいくつか複合したもののように考えられる.
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