イチゴの夏季栽培における花房およびランナーの発生に及ぼす冬季の低温前歴と夏季の温度条件の影響
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概要
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栽培イチゴの四季成り現象が起こる理由を解明する目的で,四季成り品種(OstaraとRabunda),一季成り品種(宝交早生と麗紅),中間性品種(AikoとKlet•ter Erdbeere Hummi)の夏季における花房とランナーの発生に及ぼす冬季の低温前歴ならびに夏季の温度条件の影響について検討した.すなわち,1986年11月から翌年3月上旬までの期間,供試株に低温処理(1°Cの株冷蔵)あるいは加温処理(10°C以上の温室内で栽培)を行い,大阪府立大学の露地条件下で栽培した後,1987年5月に高温地(大阪府立大学),中温地(大阪府能勢町)および涼温地(和歌山県護摩壇山)に移植して栽培を続けた.同年の5月から10月まで,現存花房数とランナー発生数について調査を行った.<BR>1.四季成り品種のOstaraとRabundaは,冬季の温度処理および夏季の栽培地の違いによらず夏季におけるランナー発生が乏しく,また連続的に花房が発生した.
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