ニンニクにおける embryogenic callus 形成と植物体再生の品種間差異
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概要
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ニンニク (Allium sativum L.) の embryogenic callus 誘導には供試部位により形成率及び生長が異なり, 底盤部組織はその誘導に最も適しており, 2,4-D 1μM, p-CPA 10μM, カイネチン1μMを添加したAZ培地で embryogenic callus が誘導された. Embryogenic callus の再分化能は経時的な消長を示し, 培養期間が長期になるに従い, 分化能が低下した. 8品種・系統を用い embryogenic callus 形成と個体再生に関して検討したところ品種間差異が認められたが, カルスの形成能と再分化能との間には必ずしも一定の関係を見いだすことができなかった. 北海道在来種‘FB’系統と‘ホワイト’の2品種・系統は embryogenic callus の形成能と再分化能がいずれも高く, 優良な培養系が作出された. Embryogenic callus をNAA 1μMとBA 5μMを添加したMS培地に移植することによりシュートが再生した. 再生したシュートを植物生長調節物質無添加のMS培地に移植すると容易に発根し, 鉢上げしたところりん茎を形成した.
- 日本植物細胞分子生物学会の論文
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