メルカプト酢酸による銅の定量および分離
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概要
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従来,メルカプト酢酸HS・CH<SUB>2</SUB>・COOHは主として鉄の発色試薬<SUP>1)</SUP>として使用され,またCo, Ni, Pb, Bi, UO<SUP>2+</SUP><SUB>2</SUB>, Ag, Auもこれと呈色することが知られている<SUP>2)</SUP>.また分離試薬として,鉄とアルミニウム,ベリリウムの分離にも使用されている<SUP>3)</SUP>.沈澱剤として, Mellanは,硝酸々性溶液(おいて第二属重金属と沈澱を生ずることを定性的に指摘しているが,定量条件の詳細な検討は行われていない.しかも,硝酸々性における沈澱は一般に酸性度の調節がむずかしく,銅の場合には, pH1附近で,すでにメルカプト酢酸の分解により,殆んど沈澱を生じない.著者らはメルカプト酢酸を用いる銅の重量分析法について,種々の観点より検討を加え,また同試薬による銅,鉛及び銅,水銀の簡便な分離法を見出したので,それらの結果について述べる.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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