陰イオン交換/吸光光度法による環境物質中の微量スズの定量(<特集>超微量分析のための前処理と予備濃縮)
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概要
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Sn(IV)は0.25M又は0.05Mシュウ酸共存下,0.005〜2M硫酸溶液より,強塩基性陰イオン交換樹脂Bio-Rad AG 1に強く吸着する.特に硫酸0.5M以下では分布係数は10^3以上に達し,Sn(IV)の分離濃縮法として有用であるので,本系を生物試料などの中のSnの定量に適用した.すなわち試料を硫酸と硝酸(フッ化水素酸併用)で分解し,0.5M硫酸-0.05Mシュウ酸溶液として上記樹脂の小カラムにSnを捕集後溶離し,ピロカテコールバイオレットによって定量した,この方法を国立公害研究所の環境標準試料,頭髪,ムラサキイガイ,池底質に適用したところ,分析値は既報値とよく一致し,相対標準偏差はSn 1ppmレベルで2〜4%,10ppmレベルで1%となり,高感度・高精度でSnを定量することができた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1987-11-05
著者
-
小熊 幸一
千葉大学工学部分析化学教室
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黒田 六郎
千葉大学工学部分析化学教室
-
黒田 六郎
干葉大学工学部分析化学教室
-
林部 豊
干葉大学工学部分析化学教室
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小熊 幸一
干葉大学工学部分析化学教室
-
小熊 幸一
千葉大学工学部 日本分析化学会
-
林部 豊
三菱マテリアル
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