EDTAを用いる銅の定電流電位差滴定法 : 双極分極滴定法の研究(第1報)
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概要
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EDTAを用いる銅の定電流電位差滴定法を検討した.電極は1<I>M</I>硫酸中であらかじめ陽極処理した2本の白金線(直径0.5mm,長さ3mmのもの)を用いた.<BR>トリクロル酢酸,モノクロル酢酸,酢酸系各緩衝溶液を用いて酸性で滴定曲線を検討した結果,酸性では滴定曲線はピーク型とならないで,外そうにより求めた終点は理論値より低い.アンモニア系緩衝溶液で検討した結果は滴定曲線はアンモニア-硫酸アンモニウム,アンモニア-硝酸アンモニウム緩衝溶液よりもアンモニア-塩化アンモニウム緩衝溶液中のほうが良好であった.滴定の最適条件はpH7.5〜10.2,0.4<I>M</I>アンモニア-塩化アンモニウム緩衝溶液,定電流値1.2〜4.8μAであった.<BR>亜鉛およびカルシウムはあらかじめ試料溶液中の酸素を除いておけば0.4<I>M</I>アンモニア-塩化アンモニウム(pH:9.0)中で過剰のEDTAを加えて白金電極を用いて銅標準溶液により逆滴定できるが,ガラス状炭素指示電極を逆滴定に使用した場合には酸素は除去する必要はなかった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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