臭化セチルピリジニウム共存におけるピロカテコールバイオレットによるタンタルの呈色
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概要
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タンタルは酸性で臭化セチルピリジニウム(CPB)存在においてピロカテコールバイオレットと青色錯体を生成し,吸収極大は605〜610nmである.また見かけのモル吸光係数は数万の値を示す.CPBが存在しない場合にもやはり同じ条件で同様に呈色し,吸収極大波長は変化しないが,見かけのモル吸光係数は前者の約1/3である.<BR>発色の最適条件はCPB1.6×10<SUP>-3</SUP><I>M</I>において1:1塩酸5〜8 m<I>l</I>/25 m<I>l</I>,0.1%PV 2.0m<I>l</I>/25 m<I>l</I>で4・5〜45μg/25m<I>l</I>の範囲でベールの法則をほぼ満足する. 呈色は少なくとも20時間は安定である.<BR>PVの添加量をさらに増加した場合,605〜610nmの吸収はほとんど変化しないが,新たに440および540〜550nmの二つの極大が現われ,前者はタンタルの濃度とかかわりなく一定である。後者はタンタルの濃度が増すにつれて増大するが比例性はわるい.この二つの吸収はタンタル-PV相互反応により生ずるある種の集合体に基因するメタクロマジー帯であろうと考えられる.
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