く形波ポーラログラフィーを適用した溶出波ポーラログラフ法によるZn<SUP>2+</SUP>,Cd<SUP>2+</SUP>,Pb<SUP>2+</SUP>,Cu<SUP>2+</SUP>の同時定量
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概要
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溶出波ポーラログラフにく形波ポーラログラフを適用して亜鉛,カドミウム,鉛,銅の同時定量を試みた.0.4<I>M</I>塩化カリウム溶液と0.3<I>M</I>塩酸溶液を混合した複合支持電解質中で,-1.2V<I>vs</I>.Hg poolで4分間電解し,-1.2から-0.1Vまで0.2V/minで溶出波曲線を記録した.<BR>それぞれの金属の濃度と波高の間にはよい再現性がみられ,亜鉛0.01〜0.10ppm,カドミウム0.001〜0.010ppm,鉛0.01〜0.10ppm,銅0.01〜0.10ppmの範囲に検量線を引くことができた.カドミウムに対しては-1.0Vで10分間電解し,く形波電圧20mV,amp.sens1/5で溶出することにより0.0001〜0.0010ppmの検量線を得ることができた.<BR>本法により亜鉛鉱山の鉱内水中の4元素を定量した.また共存する陰イオンの影響についても検討した.<BR>(1) 塩素イオンを支持電解質としてく形波ホーラログラフを適用した陽極溶出波を利用して,亜鉛,カドミウム,鉛,銅を同時に定量することができた.<BR>(2) 0.1ppm以下の濃度では上記4元素中の2元素間においては,金属間化合物は水銀中では生じないことがわかった.<BR>(3) 無機陰イオンの影響は銅に対して著しいので銅の分析の際には注意を要する.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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